ドイツからの嬉しい便り

今朝、とっても嬉しいメッセージがありました。
2年前、かなりあ少年少女合唱団にいたメンバーのお母様からでした。
彼は、お父様がドイツの方、お母さまは日本の方。元気でやんちゃで歌が大好きな彼は、入団してすぐにみんなの人気者になりました。日本育ちの彼はドイツ語も日本語も問題なく話せたので、当時合唱団が挑戦していたドイツ語の歌の発音をアドバイスしてくれたり、簡単なドイツ語を教えてくれたりしていましたが、半年ほどいっしょに活動したころ、都合でドイツに引っ越すことになりました。
すっかり合唱団の一員になっていたところだったので、子供たちも私も寂しく思ったものです。
あれからどうしているかなあ、、と、ドイツ語の歌を歌うたび思い出していました。
引越してしばらくの間は、子供たちも、「彼はいつ帰ってくるの?」とよく聞いてきました。短い間でしたが彼らにとっても印象的な、大切な仲間だったようです。
そんな彼のお母様からのメッセージ。
なんと、あれから彼は自ら決断し、ウイーン少年合唱団に入団し、親元を離れ頑張っているとのこと。しかも今来日しているとのことでした。歌うことはとても好きで、キレイな声だなあとは思っていたけれど、元気でやんちゃで、よく練習の合間に少々ふざけすぎては他の男子とともにまとめて叱られていたあの彼が、まだ7歳か8歳で、そんな決断をして音楽の道に入っていたなんて。
驚きとともに、でも、やっぱりそうだったのだなあという気持ちもありました。そうそう、レッスンでエーデルワイスを一人一人歌っていたとき、彼は自分が歌った後、ハモリを知っているから歌いたい、と言い出して、私に主旋律を歌って、と言ってきたのでした。私は「できるのかしら?」と思いながらも、ピアノを弾き、いっしょに歌いました。結果、彼は少し苦労しながらもちゃんと私にハモって、子どもたちを驚かせていました、、、それはとてもキレイだったので、私自身、思いがけず楽しい演奏をさせてもらったなあと、楽しく頼もしく思ったものでした。同時に、彼にとって、歌うことは、とても楽しく大好きで特別なものなのだなあ、と実感しました。だから。。。
毎日の練習、世界中を旅する演奏旅行。親元を離れ、音楽に打ち込む日々です。
彼は私よりもずっとずっと早く、音楽とともに生きる覚悟をしたのかもしれないなあと、、同い年の息子を持つ親としても、切ないような気持ちにもなりました。
音楽という、似た道を歩いている仲間として、これからもずっと、応援していきたいと思います。
そして彼に負けないよう私もしっかり頑張ろうと。
公演、まだチケットがあれば、ぜひ聞きにいきたいと思います。

関連記事

  1. 拙速なムードに飲み込まれず・・・親愛なる合唱団保護者の皆様へ…

  2. 七夕コンサート

  3. 「必要のない声はひとつもない」(合唱団たより より)

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。