にじいろの歌声10終了しました

渡辺麻衣とかなりあ少年少女合唱団とアンサンブルメンバー

渡辺麻衣&かなりあ少年少女合唱団によるファミリーコンサート「にじいろの歌声10」はおかげさまで無事終了いたしました。
今日は、そのご報告と、コンサートの様子などをご報告させていただきます。

にじいろの歌声について

にじいろの歌声は、2010年にスタートした、ソプラノ渡辺麻衣とかなりあ少年少女合唱団が素敵なゲストをお招きして開催するファミリーコンサートです。

合唱団創設当時(2009年)はたった一人のメンバーから始まった合唱団ですが、2010年に10名のメンバーで、初めてのにじいろの歌声を開催しました。当時は一人が中学生で、後は幼稚園から小学生のメンバーでした。回を重ねるにつれ、ご理解をいただいた素晴らしいゲストプレーヤーの参加があり、「にじいろ」は少しずつ前へ進んでいきました。

公演ギャラリー

にじいろ10公演の様子を抜粋でお届けします。今回はよりシンプルに音楽を演奏し、お届けすることを主眼としました。ママに捧げる歌のソロは歴代のボーイ・ソプラノメンバーが歌ってきましたが、今回はSくんが美しいソプラノを聞かせてくれました。

  • コンサート本番前
    本番前でも楽しそうなかなりあ少年少女合唱団メンバーでした

より大きなサイズは以下のギャラリーをご覧ください。

公演を振り返って

浜渦弘志(ボイストレーナー・合唱団特別講師)

かなりあ少年少女合唱団は、創設当初から、みんなが自由でいられる場所、個性を発揮しあえる環境にあって、その力を合わせるからこそ素晴らしい…という理念があります。渡辺先生は、無理にニコニコさせたり、「何が何でもみんなが同じ気持ちを持とう」というような指導は決してしていないでしょう。

それぞれが思うように、感じるように音楽に向き合い、そしてそれが互いに刺激しあい、融合することの素晴らしさを渡辺先生は、自身のソロ活動、経験から知り尽くしているのだ思います。

これまで合唱団的な「一致団結」に慣れてしまった方には、ややもすると、その点で物足りないとお感じになられる方もいらっしゃるかもしれませんが、自然体で、伸びやかに歌い、豊かな個性と感性を、その先にあるはずの協調性を優先してまいりました。その点は今後も変わることはないでしょう。

おかげさまで、多くのお客様、そしてソロ活動で素晴らしい活躍をされているゲストプレーヤーの皆さん、保護者の皆様には、自由な雰囲気をご理解、また応援してくださり、感謝の言葉もありません。

最後に、私がにじいろ10開催に際して、プログラムに寄稿した文章をご紹介させてください。長くなって申し訳ありません。

『合唱団誕生当時、名門合唱団が次々と解散・縮小を余儀なくされる中で、かなりあ少年少女合唱団は誕生しました。世の中が、少子化や長引く不況、趣味の多様化、そしてよりわかりやすくて面白そうなものに傾く中で、合唱団というジャンルは消えつつあったのです。
しかし合唱には、素晴らしい部分がたくさんあります。体を心をめいっぱいに使いながらも、その中に、大きく躍動する部分と静かに想いや力を溜める部分、つまり静と動その2つを合わせ同時に成立させて、個性を発揮しつつ、お互いが協力しあうという、豊かな人間社会を形成するために最適であるという点です。…これは逆に言えば、敬遠される要素でもあると思います。面白くなるまでに時間がかかりますし、成果を簡単には出せません。子供たちが成長する以上、メンバーの入れ替わりもあります。単純に去年より今年がレベルがあがる、なんてことは特に難しいジャンルでしょう。また、これまでの少年少女合唱団に対するなんとなくのイメージもあると思うのです。
しかし、長い目で見ると、派手には動かないようでパワーを使い、美しく歌う中で情熱を燃やす。これは、学校の勉強や将来どの仕事に就いてもとても大切なことかと思います。この理念に賛同してくださる保護者の皆様のあたたかな理解、そして麻衣先生の情熱と人知れぬ悩みや葛藤があって、合唱団はここまでやってきました。
これからの時代、合唱団はどのようになっていくのでしょう。大きくなるかもしれませんし、縮小していくかもしれません。いや、どのようになっても良いのです。学校とは別の社会で楽しく歌いたいメンバーが来れる場所、ただいまと帰って来れる場所でさえあれば…それはなにより素敵なことだと思うのです。』

まさにそんなコンサートになったのではないでしょうか。手前味噌で申し訳ありませんが、「派手には動かないようでパワーを使い、美しく歌う中で情熱を燃やす」を実践してくれた…そして決して「とある合唱団の単なる発表会ではない」と。そのことを渡辺麻衣先生はじめ、メンバーは自信を持って欲しいのです。
それには色々な理由があります。

  • チケットノルマを課さないこと
  • その価値のある、ソプラノとゲストプレーヤーが出演していること
  • 料金をいただいて開催させていただいている自負をメンバーにも持って欲しいこと

他にも色々あります。
合唱団主宰でもありますソプラノの渡辺先生「でしゃばりではないかしら」との心配もしつつも、ソロを数曲歌いました。
ですからサブタイトルは「渡辺麻衣&かなりあ少年少女合唱団ファミリーコンサート」となっています。
私は、「料金をいただいているからこそ、堂々と歌ってください、価値を高めるために。わかる人はきっとわかってくださいます」と伝えておきました。
幸い、大変多くのお客様から「その価値がある」「あれだけのゲストと、ソプラノで、むしろ安いのでは?」中には「ただの発表会と思ってきたら、楽しめるし、ゲストは素晴らしいし、びっくりした」との、身に余るおような、ありがたいお声をいただきました(正直ホッとする思いですが…)。

今後の活動について

(引き続き浜渦弘志が執筆)

これからの世の中、個性を活かしてこそ、私たちの国は豊かになると思います。きっと多くの皆様も同じ想いをおもちではないでしょうか。しかし、表向きに現れるもの、なかなか現れないもの含め、問題はたくさんあるように思います。…長引く構造的不況や、こどもの貧困問題、少子化でありながら「生き抜くための静かな受験戦争」等、考えなければならないことは山積みです。

いや、まずもって私たち大人も、人対人、個人対個人の信用より、数字的・ステータス的なものを崇拝し、ある種の区切りや囲い込みや排除にさらされ続けて「一表現者としての個性を持った人間であること」に、自信を失うというより、喪失感に似たものを、多かれ少なかれ、感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。私はボイストレーナーですが、実際それをボイストレーニングに求める方は多いのです。

みんな違ってみんないい。

そう、本当に胸を張って子供達に言えるように、私たち大人が率先して、「みんな違って良い」「自分のできることを全力で、でもあくまで自然に」を実践していかなければならないと思います。

そのヒントは合唱団のメンバーこそが、常に私たちに教えてくれているではありませんか!

メンバーの表現・表情、言葉、彼らが作ってきた「学校社会とはひとあじ違ったコミュニティ」から学ぶことは山ほどあります。彼らがいる限り、合唱団の活動はより豊かであり続けるでしょう。これは私の願いというより。確信に近いものです。

子供達の未来に、幸あれ。

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