2020年のごあいさつ

かなりあ少年少女合唱団メンバー

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

年頭にあたりまして、私、特別講師の浜渦弘志(ボイストレーナー)より、みなさまにごあいさつを申し上げます。

これまでの合唱団を振り返って

昨年は合唱団コンサート「にじいろの歌声」も10回を迎えました。
思えば約11年前、創団当時は先生一人に生徒一人のそれは小さな小さな合唱団からのスタートでした。

当時すでに、少子化は進み、またダンスやミュージカルなど、より動きのあるものが流行っておりましたが、合唱という中でこそ育める、情緒と通いあう心、そして少ない動きの中で燃やす情熱と勢い。何より、様々な環境の様々な年齢の子供達が、互いに認め合い、学校や塾以外の社会に参加すること。これらは「今こそ新しい時代を作っていく子供達に必要なものだ」と、その想いでやってまいりました。

当団は純粋な民間の団体であり、公的な援助等、何もありませんが、幸いにも主宰の渡辺麻衣の想いと、合唱団の理念を、多くの皆様にご理解・ご賛同いただき、そのおかげをもちまして、様々な困難を乗り越えつつ、2020年の元旦を迎えることができました。

かなりあ少年少女合唱団は、一糸乱れぬ合唱ではなく、むしろ個性を大事にし、個性を発揮し合うことで大きな力を生み出そうという理念があります。ただ染まったり、影に隠れず、かといって周りを見ない個人主義でもない。個を大切にしながら高め合うことをメンバーたちとともに学び合っています。

それが今の時代にあっていることかどうかはわかりません。もしかするとアナクロな考え方かもしれません。
しかし、メンバーたちの歌と表情、自由な表現を見るにつけ、ますますの少子化の世の中にあって、きっと将来、「それは自己責任だ」と、誰かを切り捨てたり、また集団の中に安心し、大切なことを見過ごすようなことをせず、豊かな素晴らしい世の中を作ってくれる…そんな希望を持つことができるのです。その点で、決してまだ結果を出せる段階ではありませんが、これまでやってきたことはそんなに間違っていなかったのではないか、そんな生暖かではありますが、自負のようなものを感じています。

2020年も「かなりあ少年少女合唱団」をよろしくお願いします

これからもかなりあ少年少女合唱団は、メンバーたちが個性を発揮し才能を伸ばす場所、大切な仲間に出会える場所、出演・ステージを通していろんな社会と繋がれる場所、そしていつでも帰ってこれる場所でありたいと思います。

合唱団で育った情緒や感性は、メンバー自身が、自分たちの勉強やスポーツ、そして将来にきっと生かしてくれると信じております。

そのために、今後も保護者の皆様を始め、多くの方々のお力をお借りすることと思いますが、どうか今後とも合唱団の活動にご支援ご声援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

2020年元旦 合唱団ボイストレーナー浜渦弘志

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